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フッ素以外にもこんなにある!自宅でできる虫歯予防

フッ素配合の歯磨き粉が、虫歯予防に良いことをご存知の方は多いですよね。フッ素を用いたケアのほかにも、自宅でできる虫歯予防はたくさんあります。歯科医院でのプロフェッショナルケアを定期的に受けることも重要ですが、なにより日常的に虫歯予防のケアを行うことが大切です。ここでは、おすすめの虫歯予防の方法と、正しいやり方を紹介します。

歯磨きの正しいやり方とおすすめのタイミング

歯磨きのタイミングは、寝る前が一番大切です。1日のうち睡眠中が、最も虫歯菌が活発に動く時間帯です。寝る前には、しっかり歯を磨いておきましょう。また、歯ブラシで磨くだけでは口腔内の汚れはしっかり落とせません。歯ブラシで落とせる汚れは、全体の約60%に過ぎません。歯磨きの補助器具であるデンタルフロスでのケアを追加すると、さらに20%の汚れを落とせます。デンタルフロスを先に使って、歯と歯の間の食べカスや歯垢を除去し、歯ブラシでは全体的に、歯磨き粉に配合されたフッ素を塗布するようなつもりで、歯の表面を磨き上げましょう。

歯磨きのあとは、歯磨き粉の量は多めでも、口をゆすぐのはほんの少しの水でOK。お猪口1杯分くらいの水で軽くゆすぐのがベストです。というのも、フッ素をできるだけ歯の表面に残すことが大切なのです。

虫歯になりやすい人は、毎日の歯磨きだけでなく、フッ素洗口剤を使うのもいいと思います。1日1回でも構いませんので、毎日続けるようにしましょう。

規則正しい食生活が虫歯を予防する

健康な心身を保つために、規則正しい生活を送ることは大切ですよね。歯の健康にとっても同じです。1日3回規則正しく、健康的な食事を摂ることは、虫歯予防に効果的なのです。

物を食べたり飲んだりすると、歯の表面には食べカスが残ります。そのたびに口腔内に潜んでいる虫歯菌が酸を出して食べカスの中の糖と結びつき、歯を溶かし始めます。

けれども、食事をすることで出た大量の唾液によって修復されます。1日3度の決まった時間に食事をしていると、修復が追い付いて虫歯を予防できるのですが、食べる時間が不規則であったり、ダラダラと甘い飲み物やお菓子を食べ続けるような生活を送っていると、常に歯が溶け続けることになり、結果虫歯になってしまいます。

規則正しく健康的な食生活を送ることは、虫歯を予防することになるのです。

キシリトールガムの正しい選び方

朝食や昼食、おやつを食べたあとなどに、歯磨きをするのは虫歯予防になるので良いことです。とはいえ、職場や学校などの外出先で、歯を磨くことが難しいという人も居るでしょう。そういう時は、キシリトールガムを1粒噛むようにしましょう。キシリトールには、虫歯を予防し、進行を食い止める力があります。虫歯の原因菌の活動を弱め、歯垢がつきにくい環境にし、溶けかけた歯の再石灰化を促進するのです。

キシリトールガムを選ぶ際には、キシリトールが50%以上配合されているかどうかをチェックする必要があります。キシリトール配合をうたっているガムは多いですが、それが50%以下であれば虫歯予防に効果はありません。マーケットに出回っているキシリトールガムは、ほとんどが30%~70%の含有量です。よく見て選ぶようにしてください。歯科医院では、キシリトール100%のガムを販売しているので、かかりつけのクリニックで購入するのもおすすめです。

キシリトールガムを噛む最適のタイミング

虫歯菌は糖と結びついて活動するので、いくらキシリトールが配合されているガムであっても、他の糖分を含んでいては意味がありません。シュガーレスまたは糖類0gの商品であるか、しっかり確認してから購入するようにしてください。

キシリトールガムの噛み方にもコツがあります。唾液は飲み込まないで口全体にゆきわたらせるようにします。噛むタイミングは、食後と寝る前がいいでしょう。継続すると効果が出てくるので、最低でも3ヶ月程度続けることがおすすめです。

キシリトールガムのほかに、善玉菌であるプロバイオティクスが悪玉菌である虫歯菌に打ち勝つようタブレットを舐める方法もあります。歯磨き後の虫歯菌が減ったタイミングで、ゆっくりとタブレットを舐めるといいでしょう。

デンタルフロスの使用や、キシリトールガム、タブレットなど、自宅でできる虫歯予防にも色々あります。そして健康的な食生活を送ることも大切です。いずれも毎日継続していくことが虫歯予防につながるのです。