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デンタルフロスで血が出た…その理由と解決策

ドラッグストアなどに立ち寄ると、歯ブラシコーナーの近くで、さまざまな歯間ケアグッズが並んでいます。

中でもデンタルフロスは、歯と歯の間にあるプラークを除去してくれるもので、実は予防歯科が普及している欧米では、当然のように行われているのです。

そんなデンタルフロスですが、使い始めてみたものの、使うたびに出血すると歯ぐきが心配になりますよね。
今回は、そんなデンタルフロスでの出血について解説していきます

デンタルフロスでの出血についての解説

デンタルフロスを使ったことがありますか?

デンタルフロスは、シルクや合成繊維などの繊維を使ってできた、歯間を掃除するための糸です。
食べかすや歯に詰まった食べ物の繊維などを取り除くためにも用いられますが、一般的には歯と歯の間にこびりついている、歯ブラシでは取れないプラークを除去するためのものです。

使い方は簡単なようで、意外とコツが必要。デンタルフロスがかろうじて入る歯間であれば、掃除はしやすいのですが、歯並びによってはピッタリと歯がくっついているところもあります。
そんな場所を、力任せにぐっと通そうとしてしまうと、歯ぐきを傷つけてしまう可能性があるのです。

力加減を調節しながら、歯に対して垂直にゆっくり動かすといいでしょう。また、歯の状態によっては、歯間ブラシなども併用すると良いですね。

デンタルフロスを使ったら出血!これ、大丈夫!?

力任せに通したわけではないのに、デンタルフロスに血が付いてしまった、歯ぐきから出血してしまった、なんてことはありませんか?驚かれるかもしれませんが、デンタルフロスを始めて間もない頃で、特に痛みがなければ問題ありません。

この出血は、これまでの歯みがきでは除去しきれなかったプラークが原因で起こったもの。そのプラークのせいで歯周ポケットにバイ菌が溜まり、炎症を起こして歯ぐきが腫れ、血が溜まるのです。

そんな状態の歯ぐきにデンタルフロスが当たったことで、溜まっていた血が吐き出された、というわけです。デンタルフロスを行うと、歯ぐきに良い刺激を与え、溜まった悪い血をどんどん排出することができるのです。

デンタルフロスで出血した場合の解決策!

溜まっていた悪い血を排出するわけですから、解決策は、毎日きちんとデンタルフロスを行うことです。

毎日行うことで炎症もおさまっていき、出血も次第になくなっていきますので、血が出たからと言って、すぐにデンタルフロスをやめてはいけません。

ただ、2週間、3週間と続けても出血する場合は要注意。単純に、デンタルフロスの使い方を間違えているだけという場合もありますが、溜まっていた悪い血ではなく歯周病である可能性も考えられます。
この場合は、一度クリニックに行って、診察してもらうことが先決です。

デンタルフロスを使いこなして、目指せ!むし歯ゼロ!

ホルダータイプとロールタイプ

デンタルフロスには、大きく分けて2種類の形があります。ひとつは、1本のデンタルフロスを糸巻き状に巻いてあるロールタイプで、もうひとつは2cmほどのデンタルフロスに持ち手が付いたホルダータイプ。デンタルフロスを使ったことがない人は、ホルダータイプの方が使いやすいので、まずはホルダータイプから挑戦してみるといいでしょう。

デンタルフロスの上手な使い方

デンタルフロスを行うのは、歯ブラシでのブラッシングの後に行うのがおすすめ。歯ブラシできれいにみがけていると思っていても、意外と歯と歯の間に押し込まれていることもあるのです。
また、時間的なタイミングとしては、寝ている時に口の中の雑菌が繁殖しやすいので、寝る前の歯みがきの時がベストです。

ロールタイプのデンタルフロスは、40cmほど、だいたい指からひじほどの長さで切り、両方の中指に巻き付けて使用します。
親指と人差し指でデンタルフロスをピンと張りながらゆっくり動かすのがポイントです。

デンタルフロスは使い捨て

一度使ったデンタルフロスは廃棄しましょう。デンタルフロスは、1本の糸ではなく、細い糸をよって1本にしたものですので、使用後は、そのよったデンタルフロスにプラークが絡みついているのです。
衛生的にも、使い捨てにすることをおすすめします。

まとめ

デンタルフロスは、歯みがきだけでは除去しきれないプラークを取り除いてくれます。きちんと使用することで、むし歯や歯周病を防ぐこともできますので、ぜひ取り組んでみてください。