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歯周病予防の基本!早く身につけたい歯磨き術

35歳以上の日本人の約80%以上が歯周病にかかっているといわれています。歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因でもあります。
初期は痛みなどの自覚がないので、知らず知らずに進行してしまうのが歯周病の怖いところです。
ですが、歯周病は、しっかりと正しいケアを行えば、90%は予防が可能ともいわれています。
正しい歯磨きの方法を身につけて、すぐにでも歯周病予防を始めましょう。

歯磨き粉に含まれる「フッ素」が歯周病予防に効果的

日本人の歯磨き回数についての調査報告によると、「1日2回以上磨く」という人は、昭和44年では約2割に満たない数でした。
しかし平成17年には約7割に増加しています。
それなのに「虫歯がある」という人の割合も大幅に減少していなければおかしいですが、実際のところは成人のうち特に25歳以上において、横ばいとなっています。それには理由があります。

それは、今ではほとんどの歯磨き粉に含まれる「フッ素」です。
フッ素は、土・水・草・木など身の回りの自然物や植物、人間の身体にも含まれていて、歯や骨を丈夫にする効果のある有益元素です。
1990年代半ばまでは、日本では海外に比べて歯磨き粉に含まれるフッ素の含有量が、非常に低かったのです。
これが、虫歯が減らなかった原因といわれています。

つまり、正しい歯磨きの方法として、まずは「フッ素濃度の高い歯磨き粉を使用すること」が、第一のポイントです。
といっても、日本ではフッ素の含有量の上限は法律で決められていますので、「歯磨き粉を使用する量」が決め手となります。
2㎝程度の歯ブラシの場合は、ブラシの約3分の2にかかる程度がオススメです。重さは1g以上使用するといいでしょう。

プラーク(歯垢)の除去が歯周病予防のポイント

歯周病予防にオススメの歯の磨き方を紹介します。
歯周病の原因は、プラークです。プラークを除去することが一番大切な予防法となります。
そのため、歯肉に対し、45度になるように角度を保ち歯ブラシを当てます。
歯と歯茎の間の溝「歯周ポケット」に毛先が入るようにして磨きます。

歯茎に直接毛先が当たってしまうので、歯ブラシは、できるだけ柔らかく毛先が細いものを選ぶとよいでしょう。
鉛筆を持つような要領で軽く握り、細かく振動させながら、虫歯になりやすい奥歯から順番に磨いていきます。
気をつけたいのは、歯磨き粉に含まれるフッ素を薄めないことです。
そのため、歯ブラシの前に口をゆすぐのはやめてください。

最初は歯磨き粉をつけずゆっくり磨き、最後の2分回で歯磨き粉をつけ、仕上げとして全体を磨きます。
歯磨き粉をつけたブラッシングのあとは、おちょこ程度の少量の水で口をゆすぎます。
そうすると、フッ素がリンスのように歯の表面に付着します。
フッ素の効果を長く保つためには、歯磨きのあと約2時間、飲食は避けるとよいでしょう。

1日1回はデンタルフロスや歯間ブラシでのケアを

歯ブラシを使って歯の表面や裏面を磨いても、歯と歯の間にあるプラークは取り除きにくいものです。
そのため、1日1回は、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して磨くようにしましょう。

抜けた歯をブリッジで補っている部分など、ブリッジと歯と歯茎の間が磨き切れていないことが多くなります。
通常の歯ブラシでは掃除しにくい部分になりますので、歯間ブラシの使用がオススメです。
歯間ブラシは、サイズが豊富に揃っていますので、自分にあったものを選びましょう。
大きすぎる歯間ブラシを無理に入れて磨くと、歯茎を傷つけてしまうことがあるので、気をつけてください。

まとめ

正しい歯磨き術を身につければ、歯周病は予防できるのです。
フッ素入りの歯磨き粉をはじめ、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助器具を駆使して、しっかり正しい歯磨きを行うようにしましょう。