セラミックによる矯正治療、メリット・デメリットを知りたい!

セラミック治療ってどんな治療?

セラミック治療について

セラミック矯正治療は歯を移動させて歯並びを整える矯正ではなく、セラミック製のクラウンを歯に被せて歯並びが整って見えるようにする治療法です。厳密に言うと、「矯正治療」ではなく「審美治療」に分類されます。クラウンを被せる土台となる歯は健康な歯であっても必ず削る必要があり、時には神経を抜いたり抜歯したりすることもあります。

八重歯やすきっ歯、出っ歯、デコボコの歯並びなどの歯並びを整えることができます。

メリット、デメリット

メリット

治療期間が短く、通院回数が少ない

セラミック矯正治療の治療期間は3~6ヶ月です。歯を動かす矯正治療の期間が1~3年(成人の場合)であることと比べると非常に短い期間で終わります。また、通院回数が3~5回(根管治療がない場合)と少ないのも特徴です。

矯正装置をつけないので目立たない

ワイヤー等の矯正装置をつける必要がないため治療中であっても目立ちません。歯並びの治療中であることを周囲の人に知られたくない人におすすめです。

歯の色や形を変えることができる

人工の歯を使うため黒ずみ・黄ばみが気になっている歯を自然な色の歯にすることや、女性らしい丸みを帯びた形にすることができます。

デメリット

健康な歯を削る必要がある

人工の歯は全方位に厚みがある(見た目は普通の歯)ので、それを自分の歯のように被せるには天然歯を大きく削らなければなりません。削った歯は元に戻ることはなく、セラミック治療後に自分の歯に戻したいと思っても不可能になります。

神経を抜く、抜歯が必要な場合もある

歯の状態によっては大きく削ると神経に近づきすぎることがあります。その場合は神経を抜く必要があります。また、自分の歯で土台をつくることができない時は、抜歯をして人工の土台をたてることもあります。

一生ものではない

セラミックは歯より弱く、欠けたり割れたりすることがあります。また、年齢と共に歯茎ラインが下がってくると、セラミックの歯と歯茎の間に段差ができ再治療の必要もあります。このようなことから1度の治療で10年もったら良いというのが一般的です。

自費診療なので高い

保険適用外の自費診療となります。また、人から見える前歯部分だけ治すとしても上下6本ずつあるため高額になってしまいます。