知らないと損する!マウスウォッシュの5つの効果と選び方・使い方のコツ

武蔵小山駅から徒歩2分の歯医者「東海林歯科医院」の東海林です。

「歯みがきの代わりにマウスウォッシュでむし歯や歯周病を防ぎたい」
「お口の中をスッキリさせたい」
「効果的なマウスウォッシュを知りたい」

このように感じてマウスウォッシュを調べているのではないでしょうか。

そこで今回は「マウスウォッシュでどのくらいむし歯や歯周病を予防できるのか」また、「どういうマウスウォッシュを選べば効果的なのか」など、マウスウォッシュについて詳しく解説していきます。

マウスウォッシュ

洗口液と液体歯磨きの違い

まず用語の違いについて簡単にご説明します。

  • マウスウォッシュ
  • デンタルリンス
  • うがい薬
  • 洗口液
  • 液体歯みがき…など

マウスウォッシュにまつわる用語はいくつかあります。同じようで用途がまったく違うものもあるので注意が必要です。選ぶ際の基準にしてみてくださいね。

①マウスウォッシュ

広義的に使われていて、洗口液やデンタルリンスもマウスウォッシュの一種です。化粧品〜医薬部外品のものまであり、効果成分も商品によってさまざまです。

②デンタルリンス

マウスウォッシュとほぼ同義語です。海外製品に多く、商品名としても使われています。

③うがい薬

医薬品であることが多く、ポピドンヨードなどお口の中よりものどの殺菌がメインとなっています。

④洗口液

マウスウォッシュとほぼ同義語で、専門用語として使われています。お口の殺菌や洗浄のためのすすぐ液体です。

⑤液体歯みがき

ブラッシングを併用するタイプの液体です。歯みがき粉のような用途で使用します。液体を口に含み、吐き出してから歯を磨きます。

以上のことから、使用したい目的によってこれらを使い分けることをおすすめしています。

口臭を気にする女性

マウスウォッシュの5つの効果!使うことによるメリットとは

マウスウォッシュを使うメリットは大きく分けて5つあります。

①細菌を減少

マウスウォッシュの殺菌成分によって細菌を減少させることができます。
お口の中には700種類もの細菌が数億〜数十億程度いるとされていて、特に歯みがきが不十分な方は1兆個を超えることもあります。
細菌数が多い方は歯みがきと併用して使うとより効果が発揮されます。

②口臭予防

マウスウォッシュには清涼感のある香りや味のついたものがあるのでお口の中がスッキリします。また、殺菌成分によって口臭原因の菌も減らすことができ、口臭が気になる方におすすめです。

③病気を予防する

フッ素や抗炎症成分などで、むし歯や歯周病を防いでくれるマウスウォッシュもあります。

④ホワイトニング

ポリリン酸ナトリウムやピロリン酸ナトリウムなどによって着色汚れを落とし、表面をコーティングすることによって汚れをつきにくくします。歯そのものを白くするというよりも、歯本来の白さをキープするために用います。

白い歯の女性

⑤プラークをつきにくくする

プラークとは細菌のかたまりなので、細菌の増殖を抑える成分が結果としてプラークを形成しにくくします。ホワイトニングでご紹介した成分は着色だけではなく、プラークの付着も抑制することができます。

マウスウォッシュによるデメリット

一方で、使うことによるデメリットもあるのでご紹介しておきます。

①アルコールによる作用

マウスウォッシュによってはアルコール成分が含まれているものがあります。殺菌効果があるとはいえ、アルコールは「口腔乾燥」「唾液減少」などの副作用もあるため、使用する際は注意が必要です。

②健康な細菌も排除してしまう

細菌数を減少させることができるということは、ある程度濃度の濃いものを使用しているということ。悪い菌を減らす一方で、お口の中に必要な常在菌まで減らしてしまうことがあります。お口の中はさまざまな細菌によってバランスが保たれているので、使いすぎは口内環境の乱れにつながります。

③年齢制限がある

薬液成分が強い場合、お子さんは基本的に使用できません。各商品ごとに年齢制限が設けられているので事前に確認してみてください。お子さんが使用するときはフッ素入りのマウスウォッシュがおすすめです。

④口腔内が荒れているときは刺激になる

お口の中に傷があったり、口内炎などの炎症が起こっていたりするときは、刺激になるので使用は控えましょう。

⑤着色しやすいものもある

成分によっては着色がつきやすいものがあります。よく着色してしまう方は成分や使い方、歯磨き粉の種類を確認します。そのためにも一度歯医者さんへ行ってみてください。

このようにお口の中の状況によっては使用しないほうがいい方もいるので、一度歯医者さんにご相談されることをおすすめします。

歯のイメージ

 

効果的な使い方

次に使い方です。正しく使うことで効果を最大限に発揮することができるので、しっかり確認してみてくださいね。

適量を口に含む

商品ごと記載されている適量を口に含みます。

すぐに吐き出さない

口に含んですぐには吐き出さないようにしてください。ブクブクうがいはできれば20~30秒ほどします。

フッ素入り歯磨き粉との併用

むし歯予防にはフッ素入りの歯磨き粉が効果的なので併用するのもおすすめです。歯みがき後であれば、歯磨き粉のフッ素濃度の方が高いので、マウスウォッシュは使用しないほうが良いかもしれません。使用しているものによっても異なるので、歯医者さんからの指示を仰ぎましょう。

タイミング

朝起きたとき、食後歯みがきできないとき、歯みがき後の仕上げに、寝る前に、外出や人と会う前に…などがベストです。どうしても歯みがきできないときに使用してみてはいかがでしょうか。

歯磨きはきちんとする

そうはいっても、マウスウォッシュはあくまで補助的なもの。歯みがきができていなければむし歯も歯周病も防げません。マウスウォッシュに依存しすぎるのではなく、歯磨きは別できちんとする必要があります。

使用後は飲食を控える

使用後は効果を持続させるために飲食はできるだけ控えてください。

マウスウォッシュを使用する男性

使用する際の注意点

最後に、マウスウォッシュを使いたい方へ注意点をお伝えしておきます。

歯磨きの代わりではない

先ほどもお伝えしたとおり、歯みがきがどうしてもできないときに使用するのは構いませんが、歯みがきの代わりになるものではありません。むし歯や歯周病の原因であるプラークは強固にこびりついていて、ブラシでこすり落とさないと取れないのです。もし落とせるものがあったとしたら、かなり濃度の濃いものなので、副作用も考えられます。もし予防したいのであればしっかり磨くことから行い、より効果的に予防したいときに使ってみてくださいね。

治療薬ではない

予防を謳っているものでも、治療薬ではありません。原因を除去しないといけないので、まずは歯医者さんにてご相談されることおすすめします。

子どもが使う場合は対象年齢チェック

お子さんが使うときには対象年齢をチェックしましょう。

頻繁に使いすぎない

たまに使う分には構いませんが、頻繁には使いすぎないようにしてください。

定期検診に行こう

マウスウォッシュといえど、使い方や成分、歯磨き粉との組み合わせによっては効果が十分に
発揮されないことがあります。定期的に歯科検診に行って、問題ないかチェックしてもらってくださいね。