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歯周病は口臭の原因の一つ!その対処法

みなさん、こんにちは。
今日は歯周病による口臭についてお話します。

歯周病で口臭がするのはなぜ?

歯垢に潜む嫌気性菌が原因

歯周病の患者さんは歯周ポケットが深くなっています。
この歯周ポケットに歯垢がたまり、歯垢内に潜む嫌気性菌が代謝を行うことでイヤな臭いを発生させ口臭となります。

ちなみに、歯周ポケットとは歯と歯茎の境目にある溝のことです。
健康な人の歯周ポケットの深さは2mm未満、歯周病の人は2mm以上で重症になると7mm以上にもなります。
口臭の原因は嫌気性菌であり健康な人の口にも存在しますが、歯周病の方は歯周ポケットが深い分だけ歯垢がたまる量も違います。

嫌気性菌が発生させるイヤな臭いの代表は、メチルメルカプタンと硫化水素です。
メチルメルカプタンは腐った玉ネギの臭い、硫化水素は腐った玉子の臭いがします。

膿が原因

歯周病によって歯茎が腫れて炎症が起きると、歯根膜が崩れて膿ができます。
膿は独特の悪臭を持っているため口臭の原因となってしまうのです。

歯周病による口臭の対処法

歯周病による口臭の対処法で大切なことは「歯垢・歯石の除去」です。
歯垢・歯石の除去は口臭だけでなく、歯周病そのものの改善にもつながります。

歯磨き

鏡を見ながら磨き残しがないよう丁寧に磨きましょう。
毎食後の歯磨きが望ましいですが、外出先やオフィスでは水で口をゆすぐだけでも構いません。

デンタルフロス

歯と歯の間や歯周ポケットは歯ブラシで十分に歯垢をかき出すことができません。
この部分にはデンタルフロスが便利です。
こちらも毎食後の使用が望ましいですが、時間が取れない場合は夕食後だけでも行いましょう。

一般的な市販のデンタルフロス(歯ブラシのように持ち手と糸が並行のもの)は、奥歯部分を掃除しにくいかもしれません。
そんな時は、ボディがY字になったデンタルフロス(持ち手と糸が垂直のもの)がおすすめです。
手に角度をつけずに奥歯や前歯をお掃除できます。

歯科医院での歯のクリーニング(PMTC)

歯科医院での歯のクリーニングのポイントは、歯石の除去ができることです。
歯石は歯垢が約2日間かけて固まったもので、ご自宅での歯磨きやデンタルフロスでは落とすことができません。
ご自分では気付きにくい磨き残しを含め、歯科医院で徹底的にお口の中をきれいにしましょう。